スローフードとは

What is Slow Food?

スローフードとは

スローフードとは スローフードとは
スローフードとは、私たちの食とそれを取り巻くシステムをより良いものにするための世界的な草の根運動です。郷土に根付いた農産物や文化を失うことを始め、ファストライフ・ファーストフードの台頭、食への関心の薄れを憂い、1989年にイタリアで始まり、現在160ヵ国以上に広がる国際組織でもあります。「美味しい、きれい、ただしい(Good,Clean,Fair)食べ物をすべての人が享受できるように」をスローガンに、色を真ん中に置いた様々なプロジェクトを数々持っています。
スローフードの国際運動の中には、ユースネットワーク(若者のネットワーク)やクックスアライアンス(料理人のネットワーク)の様に、特定の分野におけるネットワークがいくつが存在し、先住民ネットワークもその一つとして、世界中の先住民が参加し、非常に活発に活動しています。
わたしたちと味の箱船
私たちの暮らしは、世界各地に多様に広がる生態系に支えられています。2018 年の世界自然保護基金の発表では、過去40年で世界の生物多様性の60%が失われたと報告されています。これは、食卓を見るとより明確で、私たち一人一人と密接に結びつく問題であることがわかります。例えば、各地方の伝統的かつ固有な在来品種や加工食品、伝統漁法による魚介類などのなかには、このままでは消えてしまうかもしれない、小規模な生産者しか生産していない希少な食材がたくさんあります。こうした地域における食の多様性を守ろうというスローフードのプロジェクトが「味の箱船」です。
  • 美味しさ
  • 伝統
  • 環境性・社会性
  • 生産の希少性
  • 消失の可能性
の5条件に適合する食材・食品を世界共通のガイドラインて選定し、様々な支援策によって、その生産や消費を守り、地域における食の多様性を守ることを掲げています。1996年のプロジェクト開始から現在まで、5,500以上の世界中の動物、果物、野菜の品種と加工食品などが登録され、“食の世界遺産”とも呼ばれる国際カタログとして今も更新され続けています。